第6章 ドS兄弟
× 弟・潤
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潤『なあ…兄貴、また俺のプリン
食べただろ!
部活後の唯一の楽しみなのに。』
翔『プリンくらいでプリプリすんな
って。
しかも、唯一の楽しみとは寂しいもん
だな。』
潤『何だと~。 ちゃんとプリン買い
直して
来いよな!』
兄の翔は、社会人2年目のサラリー
マン。
弟の潤は、高校3年の部活も後少し
で終わりの受験生。
翔『あ~、はいはい。
今日は夜、勉強も
教えてやるからそっちも楽しみにし
とけよ?
じゃあな。』
そう言うと、先に出勤して行くスーツ
姿の翔を見送りながら背中に向けて
ベ一っと舌をだす。
潤『楽しみなんて…
あるわけないだろ。バカ兄貴め』