第14章 ドSバイオリニスト
×生徒・大野
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『ほらっ。姿勢っ……。 顎をひいて前を……
ダメだっ!不合格だ。』
なかなかいい音が出せず、いつまでも不協和音を奏でる大野に指揮棒でピシャッピシャッと叩く。
『あっ……先生っ……お願いしますっ……もう一度っ
』
『仕方ないね…じゃあ次成長が見られなかったら…
分かってるね?』
『はい……。 ご奉仕します……』
『では、やってみなさい。』
息を一度大きく吸うと今度は姿勢を良く弦に弓がかかる。
ド〰〰〰ド〰〰〰ソ〰〰〰ソ〰〰〰ラ〰〰〰〰ラ〰〰〰ソ〰〰〰
キ〰〰〰コ〰〰〰ギ〰〰〰コ〰〰
『はい……。不合格!』
手をパンパンと叩いてそういうと、顎でベッドの方に差ししゃくる。