第12章 ドS博士
×助手・雅紀
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雅『博士、こちらにコーヒー置きま…
って寝てます…か?』
カタっと静かにテーブルへとコーヒーカップ
をおくと、そっと寝ている櫻井に近づいて
頬へと指を伸ばしかけて寸前で手を見て
引っ込めた。
雅『…翔…さん』
寝息が聞こえているのを確認しながら
小さな声で名前で呼んでみる。
もちろん実際には、博士か先生としか
呼べないしましてや向こうからは
助手くんとか、キミとかだ…
雅『なんで、俺を指名してくれたん
だろ…やっぱり…俺…勘違い……
だったんだな』
大学の時に先生がずっと好きで、
先生の授業は全て受けてたけど成績も
良くなくて、それなのに卒業の時に
研究室の助手に誘われた時には驚き
ながらも勘違いしちゃってたんだ。