第3章 〜一味との時間〜
ル「メ〜シィィ〜〜!!!」
という叫び声と共にキッチンのドアが盛大に開け放たれる。
ナ「遅いわよルフィ!!」
サ「早く座れ、もうみんな席ついて待ってるぞ」
ル「わりぃわりぃ!!」
そそくさと席につくルフィ。
そしてみんなで食事を開始する。
ル「うんめーー!!エミリ、これ食ってみろよ!!!」
そう言って自身がかぶりついていた骨付き肉を私の方に差し出してくる。
今まで骨付きの肉を食べたことがない為内心すごく躊躇ったのだが、ルフィの気持ちを粗末にするわけにいかず、
小さく口を開きかぷっ、と肉をかじる。
咀嚼してからコクンと飲み込む。
エ「おいしい……!!」
エミリが頬をピンクに染めて言ってくる。
ル「だろ!!ほら」
ルフィが自分の皿から骨付き肉を一つ掴みエミリに渡す。
エ「!!ありがとう」
笑顔でそれを受けとるエミリ。
そのやり取りを仲間たちが驚きに目を見開いて見ていたことも知らず。
ル「なぁエミリ!一緒に町行こうぜ!!」
エ「え、いーんですか!!」
ル「おうっ!!」
二人でそそくさと船から降りて町へ向かう。
ナ「ねぇ、今日のルフィなんか変じゃない?」
ウ「あぁ、アイツが自分の肉をあげるなんてまだ信じられねぇ」
チ「今までこんなことなかったよな」
ナミ達は並んで歩く二つの背を見送りながら、謎を解くため話し込んでいた。
一方、エミリとルフィは
エ「今日はどこに行くんですか?」
エミリが小首を傾げて訊いてくる。
ル「そうだなー……お!この店おもしろそうだ!入ってみようぜ!!」