第20章 Sweeter than SWEETS
「どっから話したらいいかなぁ…。
おーちゃんがさ、薬のせいで倒れて結果的にみんなであの家に住むようになったでしょ?
あの頃さ、しばらく誰かしらがおーちゃんと一緒に寝てたじゃん。
最初はね全然気が付かなかったんだ。
で、しばらくしておーちゃんが何かにイライラしてるのはわかったの。
それは翔ちゃんも気づいてたよ。
ニノと潤ちゃんも、もしかしたら気が付いてたかもね。
ただね、みんなその原因までわからなくて…。
そんな時にさ、気がついたんだよね…。
俺達ずっとおーちゃんと一緒に寝てたけど一人で寝る日もあるし、それこそさ、地方行ったらエッチなビデオみたり、ワンナイトラブもあったじゃん?
でも…おーちゃんはどうしてるんだろうって」
「相葉ちゃん…」
語られる内容にあの頃を思い出す。
そう…そのとおりだよ…。
みんな、わかってたんだ…。
「おーちゃん?そんな顔しないで?
ずっと言ってるけどさ、おーちゃんは何も悪くない。
おーちゃんは俺たちを守ってくれたんだよ?
あんな奴らなんかじゃ…おーちゃんのことは穢せない。
おーちゃんは綺麗なんだから」
まるでおいらの心がわかるかのように相葉ちゃんは優しい顔でおいらを包んだ。