第20章 Sweeter than SWEETS
真剣な眼差しにちょっとドキドキしながら潤ちゃんと視線を交わす。
「ん?なぁに?」
なんとなくアルコールの回った頭で返事をした。
「大野さんとなんかあったの?」
潤ちゃんの一言に心臓が跳ねた。
「え?いや…ない……よ?
うん、ないない、なんにも無いよ!」
なんかここは絶対ごまかさないとダメな気がして…大げさすぎるほど大げさに否定した。
そんなに表に見える程…俺たち…おかしかった?
もしそうだとしたら…。
ファンのみんなや見ている人に伝わるレベルだったら…?
それは余計な憶測を招きかねない…。
だって…今の俺達は常にマスコミに狙われてるんだから…。
「いや…そんなに全力で否定しなくても…。
大丈夫だよ、スタッフもJrも気付いてない。
気づいてるのは俺たちぐらいだから…」
潤ちゃんの言葉に胸を撫で下ろす。
俺のせいで皆に迷惑掛けるわけにはいかないんだから…。
「まーさーき?」
立ち上がった潤ちゃんが俺の背後に回る。
「お前、肩に力入りすぎ」
そう言いながら俺の肩に手をかけゆっくりと揉みはじめた。