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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第20章 Sweeter than SWEETS




翔くんとニノの言ってることはわかる。

そうだよね、早目に…。


「一緒に行ってあげましょうか?

 たぶんまだ、起きてると思いますよ?」


「あ、そうだな…さすがにこの時間ならまだ起きてるんじゃない?

 潤と飲んでたりして?」


「確認してみましょうか?」


あの…なんか置いていかれてない?僕…。

そんな気持ちが顔に出てたのか翔くんがぎゅって抱きしめてくれた。


「こうでもしないと行けないでしょ?

 智くん、頑固だし自覚ないだろうけどプライドも高いじゃん?

 自分から行くの…ハードル高いでしょ?

 だからね?お膳立てはしてあげるから…。

 ちゃんとさ、しておいで?
 時間が経てば経つほど傷は深くなるよ?」


翔くんの言うことは…嫌ってほどわかる。


「まーくん、まだ起きてるって。
 ほら…行きますよ?」


ニノの声が聞こえてそのまま翔くんに腕を引っ張られる。

部屋の入り口のところで翔くんがまたぎゅって抱き締めてくれた。


「智くん…勇気の出るおまじない」


顎の下に翔くんの指が添えられて少し上を向かされる。

そこに翔くんのぽってりした唇が落ちてきた…。




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