第20章 Sweeter than SWEETS
「相変わらず自己評価が低いですねぇ、あなたは…」
ニノが呆れたように言うけど…そんなことない…。
「低いんじゃないよ…事実だよ…。
CM契約も減ったし、夏の映画以降大きな仕事もないし…。
絵とかを評価してもらうのは嬉しいけどそれだってそれは僕が『嵐の大野智』だからで…。
アイドルが描いてるにしては程度でしょ?
美大とかできちんと勉強した人とかとは違うもん…。
って…そんなのはいいんだ…別に。
ただね、翔くん達が頑張って『嵐』の価値を徐々に底上げしてくれて僕たちの立ってるステージが少しずつ上がってって…。
そんな中で翔くんたちと違ってテレビドラマも映画もない中で…僕と相葉ちゃんは…すっといて…。
最低な考えだけど…相葉ちゃんはきっとずっと僕と同じところにいると勝手に思ってたんだ…。
馬鹿だよね…。
相葉ちゃんは相葉ちゃんでものすごい努力してずっとジャンプするために必要な力を蓄えてたのにね?
それがちゃんと実を結んだのに…。
ちゃんと…おめでとうを言うことさえ…できなかったんだよ…」
ちゃんと言葉にしたら…なんて酷いんだろうって改めて思った。