第19章 DESPERATE
大野side
和に耳許で囁かれた言葉。
それを口に出すのはとても勇気がいる。
みんなとこんな関係になって
随分経つのにこれだけはどうしても
恥ずかしさを伴う。
じりじりと焦れる身体に
理性はどんどん蝕まれる。
それでも最後の抵抗のように
言えずにいるその一言。
和の手が出したくて仕方ない
欲望の根元を弄る。
「らめっ、ひゃん、そこ、らめなの~
かじゅ、ゆる…ひて」
お願いするのに和は容赦なく
甘い毒を送り続ける。
和の熱いモノが後孔を擦るように
しながら少しづつ入ってくる。
入口ちかくの浅いところを攻める熱に
もう…我慢できない…。
このまま奥まで来たら…狂っちゃう…。
その時の自分が想像できなくて
怖くて逃げたくて…
普段、口にできない言葉を…
唇にのせる。
「かじゅ…
…かじゅの…お…ちん……んを
くだ……ぃ」
N:「智?聞こえないよ?
ね?ちゃんと言って?」
恥ずかしさを押し殺して言ったのに…。
和が聞こえないって…。
和の声が脳裏にこだまする。
『これはお仕置き…ですよ』
そうだ…
これはおいらに与えられた罰…。
みんなに…和に心配をかけたおいらの…
裏切ったおいらの罰…。
「かず…ね、おねがぃ…
かずの…かじゅの…おお…きぃ
おち…ん…ちん…を…
…いん…らん…な、おいらにっ
くだ…しゃ…ぃ」