第4章 悪い夢 side O

先生が俺の状況を話し、
誰かいっしょにいられる人を常に作って
生活する必要があると告げた。

現状、コントロールが出来ない状態なので
本人以外にサポートする人がつけないならば
入院加療が必要であることも告げた。

その場合、
どれくらいかかるかはわからないとも…。


先生がひとしきり説明して
ある程度、前提条件を整えたところで、
翔ちゃんが話し始めた。


S:「大野と一緒に生活したいと
　　思っています。

　　俺たちは大野一人にこの件を
　　背負わせるつもりはありません。


　　大野は俺たちのリーダーであり、
　　大事な仲間です。

　　この件に関しては俺たちの手で
　　解決したいと思っています。
　
　　事務所には迷惑をかけて済みません」


翔ちゃんは頭を下げる。


N:「最初、櫻井が一人で支えると
　　言い出しました。

　　でも櫻井一人にすべてを背負わせるのは
　　負担も大きいですし、大野自身の
　　心理的負担も大きいと思っています。

　　なので、メンバー全員で一つの場所で
　　生活したいと考えています」


M:「最初、事務所になにも言わずに
　　同居をスタートさせることも
　　考えていました。

　　ただマスコミ対策、ファン対策の部分で
　　事務所にも負担をかけると考えました。

　　ですから、
　　きちんと話をしたいと思いました」