第18章 Will never let you go…
大野side
M:「ところでさ、いつからやってたの?
振りの確認」
潤くんに聞かれて、
あれいつからだっけって思い返す。
「多分…昼前から…かな?」
M:「昼前から?
お昼はどうしたの?
もうとっくに夕飯食べても
おかしくない時間だよ?」
「へ?」
潤くんに言われて時計を見てびっくりした。
え?もうこんな時間なの?
M:「その顔は…食べてないね?
なんか作るからさ、食べよ?」
背中に潤くんの腕が廻る。
それだけで体が震えそうになるのを
無理矢理抑える。
きっとなんとなく
わかってるだろうなぁって思うけど…
それでも隠したい気持ちが先行する。
リビングに着くと、
そのまま潤くんはキッチンに入っていく。
M:「冷蔵庫、あけるよ?」
おいらが返事するよりも前に
潤くんが冷蔵庫をあげていた。
「ごめん…なんにもないでしょ?」
最近食欲がないから
こっちの冷蔵庫に食べ物なんて
ほとんど入ってない。
入れてあるのは
ヨーグルトと飲むゼリーぐらい。
あとはビールと水ぐらいなものか?
M:「俺、ちょっと買い物に行ってくるから
その間に風呂、入っときなよ?」
「いや、潤くんいいよ?
松潤だって疲れてるでしょ?
後でコンビニに行って
なんか買って食べるから…」
そんなにお腹も空いた感じもしないし
潤くんにも悪いからそう言うと、
松潤がちょっと怖い顔をしておいらを見た。