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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第18章 Will never let you go…


櫻井side


智くんが家に戻って来なくなって
どれくらい経ったのか?


あの久しぶりの5人での仕事の時に見せた
智くんの姿がすごく気になっていた。

何度か自分のマネージャーやチーフに
智くんがいるホテルを聞いたけど
教えてもらえなかった。

収録の時に見せる智くんの姿は
不自然なぐらいに元気でよく喋る。

違和感だけが積もって行くけど…
いざその違和感に触れようとすると
ふいっと躱してしまう智くん。


その不自然さを感じていたのは
もちろん俺だけじゃなくて
メンバーもだった。


互いの心配や想いが錯綜し、
いつもと楽屋からして
雰囲気が違ってる気がした。

どうしたらこの状況を突破できるのか?

仕事の合間に考え続けた。

突破の糸口が意外なところにあった。

まさかこんな形でわかるなんて
思いもしなかった。


智くん…ごめんね。

もっと早く踏み込むべきだった。

後悔しても
過ぎた時間は取り戻せないから…。

その分、今から動くよ。

出来るだけ早く…智くんを取り戻す。

俺…決めたから。

あんな思いはもう二度としない。



そう思って俺は
普段は出向かない場所に行く。

アポは取った。

小さく息を飲みこんで、
目の前の扉をノックする。

中からの声を合図に扉の中に入った。

目の前にいるその人に一礼をして…
助けを請うた。

その人はにっこり笑うと
俺を見ながら言った。


社:「なるほどね?
   Youの言うことはわかったよ。

   その件は僕がなんとかするから…。
 
   そうだな1日。
   そのあとはYouたちで解決すること。
   出来るね?」


俺は社長の顔をみて一礼した。


「よろしくお願いします」

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