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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第18章 Will never let you go…


大野side


ようやくオフが終わる。

事務所の言いつけを守ってこの4日、
ずっと部屋に引きこもっていた。

カーテンを引いた部屋にずっといた。

特にやることもないから
スケッチブックを開いてみたけど…
なんにも書けなかった。

なんとなく点いてるテレビ。


眠くなったら寝て、
寝れない間はなんとなくテレビを見てた。

事務所の携帯は電源を落とせないから
震えるたびに、ドキッとする。


みんなから何度も掛かってきたけど…
申し訳ないけど全部無視した。

もうどうしていいかわからないから…。

自分からすべてを断ち切ったくせに
不安で不安で…。

テレビから流れるみんなの番組を
ひたすら見てた。

翔くんのアブナイ夜会をみて、
相葉ちゃんのラジオを聞いて…。

しやがれはなかった。

でも…それで良かったのかもしれない。

今見たらいやでも
撮影した時のことを思い出す。


もう戻れない過去。


自分で壊してしまった現在。


見えない未来…。


宮城で一区切り付けたつもりだったのに…。

東京に戻ってきて突きつけられた現実に
気持ちが一気にあの日に戻る。

あの日と違うのは…
自分が悪いと自覚してる点かもしれない。


フワフワと漂うような時間が過ぎた。


月曜日の夜。
いつものように翔くんのニュースがある日。

ニュースが始まる前に
マネージャーに連絡した。

明日はいつもよりも早く
迎えに来てほしいと。

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