第18章 Will never let you go…
大野side
誰がいるわけじゃないけど、
誰がみてるかわからないから…。
いつの間にか着いた癖。
部屋はシンプルなものだった。
簡易キッチンに電子レンジ。
ベッドとテーブルに壁掛けのテレビ。
バスルームはいかにもホテル
といった感じのものだった。
マ:「鍵、ここに置いておきますね?
食事はルームサービス、
洗濯はランドリーサービスをと
言われてます。
外出する際はだれかスタッフを
伴ってください。
なにか必要なものがあれば
教えてください。
くれぐれも無断外出は
止めてくださいね?」
「だったら鍵、置いてかなきゃ
いいじゃん?」
マ:「大野さん…。
別に貴方を軟禁するつもりは
会社にないですよ。
あくまで信頼関係の上での対応です。
本当に信頼してないなら…
別の方法をとると思いますよ?
うちの会社は…」
「ごめん、こんなことマネに言っても
仕方ないのにね?」
マ:「そういうのも受けとめるのが
私たちの役目です。
気にしないでください。
一睡もしてないでしょ?
ゆっくり休んでください。
あっ、皆さんにはここの場所は
口外無用でお願いしますね?
では、失礼します。
週明けから仕事ですから…」
そう言うと部屋から出ていった。