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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第17章 Rolling Days


櫻井side

東京での生放送を終えて反省会の後、
乗ってきたワゴンに乗って再び宮城に戻る。

スマホをチェックすると
智くんからのメール。

それだけでテンションがあがる。

『翔くん、今日は休日バージョンだね。
 ノータイでも格好良かったよ。

 今日はニノと相葉ちゃんとみたよ。
 コンサート、流してくれたんだね。

 コメントしてる翔くんが
 すごくイケめてたよ

 戻るの早朝だよね?
 気を付けて帰ってきてね 智』

あぁ、約束通り二人と飲んでるんだ…。
二人と一緒なら大丈夫かな…。

そう思いながら今朝のことを思い出す。

早朝に東京に戻って俺はマンションに戻って
報道の仕事の準備に取りかかった。

その最中に入った潤からのメール。

昨日の夜の智くんの様子が書かれてた。

気になったの魘されてたという一点。

それだけ追い詰められてるんだ、
精神的に…。

あれからかなり経っても
追い詰められた時に繰り返し見る夢…。

そのことはメンバー全員が知ってる。

あの頃はその度に一緒にいる人間が
起こして、抱き締めて何度も伝えた。


『大丈夫。
 智くんを傷つける人はもういない。

 なにがあってもまもるから』って。


ここ何年もそんな状況をみていない。

今回の件はそれほどに智くんの心に
大きな負担を掛けてるんだと改めて思った。


近くに行きたい。抱き締めたい…。

でもこの仕事を放り出すわけにはいかない。

そんなこと、智くんは望んでないから。

気持ちを切り替えて資料に向き合った。
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