第17章 Rolling Days
大野side
すっかり寝癖も取れたところで
松潤が持ってきた袋の中身を
皿に移して持ってきた。
勿論、アルコールも一緒に持ってきた。
M:「じゃ乾杯しますか?」
グラスにビールを注いだ潤くんが
グラスをくれた。
「ん、じゃ乾杯」
そのままビールを流し込む。
M:「はい、ビールばっかりじゃなくて
こっちも食べてね?
サラダとかなら食べれんだろ?」
口調は相変わらず男前だけど風呂上がりで
さらさらの前髪が降りてるからいつもよりも
ずっと幼く見えて可愛い。
その松潤の甲斐甲斐しさがなんか擽ったくて
素直に頷いて用意してくれた
サラダや刺身とかを摘まむ。
明日のロケの話とか次のツアーの話とか
くだんない話とかしてるとおいらと潤くんの
スマホから同時に短い着信音がした。
緑のアプリの音。
二人して顔を見合わせて
自分のスマホを見る。
S:『そろそろ俺たち出るよ?』
A:『二人とももうがっつり飲んでる?』
N:『大野さん起きてんの?』
次々とトークを埋めていく3人からの発信。
M:『起きてるよ…まだ!』
松潤がテーブルに置いていたカードキーを
スエットのポケットに入れると、
そのままおいらの手を引いて部屋を出る。
M:『まだ駐車場?』
N:『そう、あと5分位で出るみたいよ?』
M:『5分ね?』
松潤の指がスマホの画面上を
忙しなく動いていた。