第3章 楽園
相葉side
手を拭く俺を見ながら泣き出した和。
そんな和を抱きしめる。
「泣かないで…。
ゴメン、きつく聞こえたんだよね?」
和の頭を撫でながら気持ちを伝える。
「大好きだよ。愛してるよ、和。
だからこそ、
これ以上和を汚したく無かった。
俺の欲で和を汚すみたいで…」
和は弾かれたように顔をあげ、
しゃくりあげる。
N:「まーに……っく、嫌われたかと…っ…
おもった……んく。
まーに……きらわ嫌われたら……
おれ……」
言葉が続かない和にわかったから、
もう、泣かなくていいからと何度も伝える。
「このまま抱いてもいい?」
ようやく落ち着いた和に耳元で囁く。
和は恥ずかしそうにこくりと頷いた。