第1章 日常
櫻井side
スタジオの駐車場に停めた車に乗り込み、
家への道を走る。
季節は冬。
街はイルミネーションに彩られ
いつも以上に輝く。
この時期はツアーや年末年始分の撮影や
特番が立て込んでかなり忙しい。
明日は午後から取材だよなぁなんて考えながら
車を近くのショッピングセンターに停める。
買い物して帰らないと明日の朝、困るよなぁ。
あ、ついでにつまみも買ってこうかな。
買い物かごを手に取り、次々と食材を入れる。
たまに売り場の宣伝用の看板の
メンバーの顔が視界に入ってなぜか照れる。
一人で食べるには明らかに多すぎる量の
荷物を持って今度こそ家路につく。
車を停め、玄関の鍵をあけようとしたその時、
ドアが開いた。
A:「お帰り、しょーちゃん!」
満面の笑みの相葉くんが迎えてくれた。
S:「ただいま。
帰ってきてるの、相葉くんだけ?」
A:「ううん、ニノも戻ってきてるよ。
あ、荷物、持つよ。
しょーちゃん着替えてきたら?」
相葉くんはそう言いながら、
俺の荷物を持ってリビングへ歩いて行った。