第13章 Childhood's end
大野side
「やっぱりそう思うよね?
東山さんもそう思ったみたい。
で、おいらに電話がきたの」
S:「ごめん、
イマイチ話がわかんないんだけど?」
コーヒーを飲みながら翔ちゃんが聞く。
「あーっと…ごめん、端折りすぎた?
東山さんから話を聞いておいらも
変だと思ったから
少し詳しく聞いてみたの。
そしたらね、その食事会?ね
東山さん以外に東山さんの知り合いの
一般の人も来るらしいの。
なんかね、東山さん事情があるみたいで
どうしてもニノを
同席させたいらしいの。
で、おいらに説得してほしいって」
思わずため息を漏らしてしまったおいら。
2人の表情に同情が混じるのが見えた。
A:「それって…ハードル高くない?
ニノ、初対面とか案外苦手じゃん?」
S:「結果があれだぁ?」
「うん。ハードル高いとは思ってたけど
想像以上でさ…」
手のひらのマグカップに視線を映す。
コーヒーに映るおいらの顔は
どこか曇ってる。
何度となく吐くため息で
マグカップの中に波紋が出来る。
S:「智くん、大丈夫?」
「あんまり大丈夫じゃない…」
A:「そうだよね…東山さんからで
攻略相手がニノって…ハードだ」
「じゃぁ相葉ちゃん手伝ってよ」
A:「俺?いや無理でしょ?」
「だって相葉ちゃん、
ニノと付き合い長いんだからさ
なんか方法知ってるんじゃないの?」
A:「そんな方法知ってたら…
とっくに使ってるって」
「あぁもうどうしよう!」