第13章 Childhood's end
大野side
N:「やだって、絶対やだ!」
「『やだ』って言っても…
さすがにそれはマズイだろ?」
N:「でも、今回はほんとにやなの!」
「『今回は』ってことは
日が改まればいいの?」
N:「そうじゃなくて……」
言葉に詰まるニノ。
家のリビングの片隅。
おいらたちはさっきからこんなやり取りを
延々と繰り返してる。
階段を下りる足音が聞こえて、
翔ちゃんと相葉ちゃんが顔を出す。
A:「ニノ?リーダー?どうしたの?
なんかあったの?」
S:「上まで聞こえてきたけど…」
心配そうな顔の二人。
「うん……ちょっと……ね?」
ニノの顔をチラリと見つつ
曖昧な答えのおいら。
N:「とにかく、俺、絶対嫌だから!」
そう言ってそのまま
リビングを出ていってしまう。
残されたおいら達。
翔ちゃんたちが説明してって
顔に書いておいらを見る。
どうしよう?話すべき?
迷うおいらを辛抱強く待つ二人。
このままじゃどうしようもないし…。
「ふたりに聞いてもらってもいい?
立ち話もなんだし…。
お茶でも飲みながら話すよ」
S:「あっまぁそうだね。
確かにこのまま立って話すのも
なんだね。なに飲む?」
A:「コーヒーか紅茶?
あっ、こないだ、
実家から送られてきたお菓子出すね!
すっげぇ、旨いの!」
S:「いいねぇ。智くんは?
コーヒーと紅茶どっちがいい?」
「う~ん、どっちにしよう?
相葉ちゃん、そのお菓子って甘い??」
A:「どっちかというと甘め」
「んじゃ、コーヒーがいい」
S:「了解!相葉くんは?」
A:「俺もコーヒーにする」
ふたりしてキッチンに行ってしまったので
ダイニングに座り
どう話すか考えを巡らせてた。