第12章 tie me up… tie you down…
大野side
自ら腰を落とし、翔ちゃんを受けとめる。
翔ちゃんを受け入れた部分がすごく熱い。
躰ごと心臓になったみたいにドキドキする。
熱い躰をどうにかしたいけど、
この期に及んでなお恥ずかしさが先にたつ。
動きたいけど動けない。
躰の熱はおさまらない。
おいらの葛藤を見透かすように
翔ちゃんがいきなり下から突き上げる。
S:「智くん動ける?」
翔ちゃんが聞いてくる。
そういってほらまたおいらを甘やかす。
その気持ちに応えたくて頷いてから
腰を動かし始める。
おいらのリズムに合わせるように
翔ちゃんが下から付いてくる。
「あっ…しょ……ゃん…ひっ……んんっ」
突き上げられるたびに甘い声と響く水音。
息を詰めるおいらの唇を
翔ちゃんの指がなぞる。
「ふっ……んんッ……やぁ……」
S:「んっ……智…まだ…
いける…でしょ?」
翔ちゃんの息もあがり始める。
不意に体勢が変わる。
両脚を抱えあげられ、
翔ちゃんの肩に乗せられる。
「あ…やだ……これ…はずかしぃっ…」
S:「なんで?見てるの、俺だけだよ?」
「だって…」
言葉が続かないおいらの唇を
翔ちゃんが塞ぐ。
角度が変わってその刺激に
思わず締め付けた。