第10章 Super Fresh!
松本side
みんなで散々飲んで気がつくと
和はまーにくっついたまま
テーブルに突っ伏している。
まーはそれよりも前につぶれてた。
智くんは…と思って視線を動かすと
定位置のソファーでうつらうつらしてた。
ソファーには智くんが買ってきた
ぬいぐるみが2つ。
そのぬいぐるみに埋もれるように
座っていた。
「翔くん、翔くん」
俺はソファーを指差しながら翔くんを呼ぶ。
S:「潤、カメラ!」
俺は急いでカメラを持ってきた。
S:「な?さっきあそこで
無理に撮らなくてもあとで撮れるって
言っただろ?」
「さすが翔くん!」
玄関での耳打ちはまさにこのことだった。
智くんが酔ったらソファーで
寝ちゃうだろうから
そのぬいぐるみ置いとけば
写真、撮れるって…。
「やべーマジカワイイ!」
S:「あとで寄越せよ、その写真」
「もちろん!」
翔くんとがっちり握手する。
S:「あっ、でもばれないようにな。
バレたら…キレると思うから」
カメラを仕舞ってきて改めて
リビングの状況に目をやる。
「ところでこの状況…どうする?」
S:「うーんどうするか?
明日、オフだし…片付けは明日にしよ」
「和、まー起きろよ。
そのままだと和、明日、腰ヤバくなるよ」
まったく起きる気配のない二人。
和はこのままだとまずいので
リビングのソファーをベッドにして寝かす。
まーと智くんに毛布をかけて
寝ることにした。
新年早々、色々あった今年。
色々あったけど
こんなに幸せな気分なんだから
きっといい一年になる。
大好きな人と見守ってくれる存在と
共に進む仲間がいる。
この5人ならどこまででも行ける!
新しい奇跡を起こしていけるように…。
〈おわり〉