第10章 Super Fresh!
松本side
翔くんの声が聞こえる。
なんで謝るの?
いつも俺を救ってくれるのは
翔くんなのに…。
翔くんが心配そうな顔で
俺の顔を覗きこんでた。
翔くんに心配かけたくなくて…
重い躰を起こしてシャワーを浴びに行く。
シャワーを浴びながら翔くんを思う。
智くんとは違った優しさで俺を包む翔くん。
うちの上2人はいつだってそうだ。
2人がそれぞれ違った優しさで
俺たちを包む。
自然に…見事なまでに…。
だからここまで来れたんだと思う。
俺のわがままや理不尽な怒りさえも…
あの2人は包み込んで消してしまう。
だから俺はかなわない。
あの2人には一生勝てないと思う。
S:「潤〜?お前だいじょうぶ?
シャワーでのぼせてない?」
心配そうな声が聞こえる。
「ごめん〜平気だから。
翔くんも浴びるよね?もぅ出るよ」
そう言って翔くんと替わる。
翔くんを待つつもりだったのに…
いつの間にか…本当に落ちてた。