第10章 Super Fresh!
櫻井side
「ほら、いい加減泣き止め。
いい男が台無しだろ?」
M:「もう泣いてないし」
ふてくされたように呟く潤。
思わず笑いがこみ上げる。
こみ上げる笑いを隠しながら
俺はベッドへ移動した。
そしてリビングとベッドルームの間に
たたずむ潤に声を掛ける。
「じゅ〜ん、早くおいで」
そう言いながらベッドを手のひらで叩く。
潤の顔が赤らむのを見つめてる。
「それとも…お迎えに行ってあげようか?」
M:「意地悪…」
ぼそっと呟く潤がかわいくて…
ついいじめたくなる。
普段強気でスマートな分、
こういう時の潤はとことんかわいいと思う。
うちの年下チームはかわいいというのが
俺と智くんの共通した認識だったりする。
そして…
好きな子のことをいじめたくなるのは
男のメンタリティー。
俺もそのご多分に漏れないんだと思う。
「意地悪…かぁ…
褒め言葉だと思っておくよ
で、どうするの?来るの?来ないの?」
俺をじっと見ていた潤の足が動く…。
バタンと音がして
ベッドルームの扉が閉まる。
引き寄せられるようにベッドの
俺が叩いた部分に座る。
「よくできました。
潤は素直ないい子だね」
そういってにっこり笑った。