第10章 Super Fresh!
櫻井side
智くんを潤の運転する車で空港に送る。
出国ゲートへ歩く智くんを見送り、
そのまま潤と二人で展望デッキから
飛行機が飛び立つのを見送った。
帰ってくるのは1週間後。
たかだか1週間。
だけどやっぱり寂しい。
「智くん、行っちゃったな」
M:「たった1週間だけど…
やっぱり寂しいね」
「さて…どうするか?
とりあえずメシ…行く?」
M:「そうだね、行こうか?」
なんとなく名残惜しい気分のまま
潤の車に乗る。
M:「どこ行く?正月だから店、
あんまり空いてないよね?」
「そうだな…ちょっと待って」
そう言って俺は携帯を取り出し
電話を掛けた。
「…いつもお世話になってます、櫻井です。
…ええ…そうです…2人で…。
…あぁ、じゃぁお願いします」
M:「翔くん?どこに掛けてたの?」
「店、予約取ったから…
赤坂に車、回して?」
M:「赤坂ね?了解」
車は順調に都内へと向かう。
「さすがに元旦は車が少ないな」
M:「うん、正月だもんね」
車が赤坂にさしかかる。
「潤、そこの角曲がって」
M:「ここ?」
「うん、でそのまま車寄せに車入れて」
M:「はいよ!ってここホテル?」
「うん、正月だから…
開いてる店、なかなかないだろ?」