第10章 Super Fresh!
松本side
ひとしきり年頭の挨拶も終わったところで
帰り支度をする。
もうひとつの儀式、初詣が待ってるから。
皆でなるべく目立たない私服に着替えて
事務所の車に乗る。
車のなかで雑談しながら
マフラーやら帽子やらで
なるべく顔を出さないようにする。
お互いにチェックして準備万端!
都内某所の寺に向かう。
初詣と言うと神社のイメージだけど
特に信仰している宗派がない場合は
別にお寺で問題ないという
翔くんの意見で皆で行くようになってからは
お寺で初詣が習慣になった。
不謹慎だけど神社よりは
空いてると言うのもある。
ひとりなら目立たなくても
5人だと目立つから…。
参拝客に混じって歩き、
賽銭箱の前に5人並んで参拝。
今年1年も5人仲良く、
ゆっくりでもいいから一歩ずつ
前に進んで行けますように…。
深夜の突き刺すような空気のなかで祈る。
空気は冷たいけど
5人でいるから心は暖かい。
皆で車に戻ってそのままチーフマネに
家まで送ってもらう。
チ:「皆さん、お疲れ様でした。
お正月はゆっくり過ごしてください。
あっでも連絡だけは取れるように
お願いします」
S:「もちろん!今年もよろしくね!」
N:「お疲れ様、チーフもゆっくり休んでね」
A:「よいお年を…」
N:「相葉さん?もう、年明けてるでしょ?
まったくもう!」
A:「そうだった!今年もよろしくね」
ふたりで漫才みたいなことを言いながら
車を降りてった。