第6章 甘い夢
櫻井side
ベッドサイドの仄かな灯りに
愛しい人の顔が浮かぶ。
泣きはらして濡れた瞳が灯りに照らされ
キラキラ光る。
珍しく智くんが何度も何度も
俺の唇にキスを降らす。
O:「大好きだよ、翔ちゃん。
これからも傍にいて…」
そう言って智くんがさらに強く
唇を押し当てる。
智くんの舌が俺の唇を舐める。
くすぐったくて洩れる吐息。
その隙間を智くんの舌が大胆にこじあける。
智くんの舌が俺の口腔内で暴れる。
普段の秘めているものを解放するように…。
O:「翔ちゃん、お願い…抱いて…。
俺を翔ちゃんで一杯にして!
俺の記憶を翔ちゃんで上書きして…。
楽しいことばかり思い出せるように…」
吐き出すように言葉を重ねる智くん。
「いいよ、何度でも何度でも
上書きするよ。
智くんを俺で満たしてあげる」
普段、智くんから強請ることはあまりない。
珍しく積極的な智くんに煽られる。
智くんの顎に手を延ばし貪るように
キスをする。
噛みつくようなキスに
智くんの吐息が洩れる。
O:「ん……っん、はぁ………あっ…ん」
そのまま舌を絡める。
智くんの舌が応えるように絡まる。
唾液が混じり水音を室内に撒き散らす。
飲み込みきれない唾液が銀の糸を引く。
その卑猥さにますます俺の熱があがる。