第43章 エンジェルトランペット
Jun side
今日はそんなに遅くならないっていうのは
もともと聞いていたから…
そろそろかなー?とか思いながら
テレビを見て待っていると
微かに足音が聞こえた気がして
テレビを消して立ち上がった
玄関に立つと
タイミングよくドアが開かれる
潤「おかえりなさい♪」
素早く玄関に入ってきて
翔「ただい……」
後ろ手で鍵を閉めて
靴を脱ぎながらあがった視線が俺を捉えて
翔くんが固まった
潤「おーい…翔くーん?」
そのまま俺を瞬きもしないで見つめているから
目の前で手を振ってみせると
ピクっと躰が動いて
翔「あっ…ただいま…それ…どうしたの?」
脱ぎかけの靴を脱ぎながら
それでもまだ視線は俺を上から下まで
びっくりした表情で見ている
驚いてくれたのが嬉しくて
頬が緩むのを感じながら
潤「今日相葉さんと撮影でさ…」
話しながらカバンを翔くんの手からとって
そのまま腕を絡めてリビングに向かう
潤「天使な一面と悪魔な一面とかいう企画でね?
衣装がこれと悪魔の服だったの」
移動しながらもまだ俺をじっと見つめる翔くんを
ソファに座らせて
コーヒーを出しながら俺も隣に座った
潤「それで…翔くんが俺を天使って言ってくれるから…見せたくなって…」
改めて言葉にしたら
恥ずかしくなってきて
翔くんの腕に抱きつくように顔を埋めた