第42章 フリージア
Jun side
翔「じゅーん,帰るよ?」
隣からは翔くんの大好きな声が聞こえて
相葉さんと斗真の楽しそうな声も聞こえて
ふわふわと気持ちいい気分で
少しずつグラスの中身を飲んでいると
翔くんに肩を揺らされた
潤「もー帰んの?もっと飲もうよー」
せっかく楽しい時間なのにー…
翔くんに凭れかかりながら見上げると
少し躰を離された
翔「お前ほんと酔いすぎ…斗真悪い,コレで払ってきて」
そう言いながら翔くんに立ち上がらされる
斗「ごちそうさま翔くん!ありがとう!」
斗真が先に個室を出ていって
雅「ごちになります!翔ちゃん大丈夫?」
相葉さんの手が俺に伸びてきた
でも
翔「大丈夫大丈夫
潤…ちゃんと歩いて?」
翔くんがそれを制するようにしてくれたのが嬉しくて
潤「ふふっ…歩けないもん」
翔くんの腕に絡みつくと
翔「もー…」
苦笑が聞こえるけど
それでも片腕で支えるようにしてくれる
今までみんなと飲んでも
こんなふうに翔くんといることなんでできなかったから
からかわれたりするのも含めて全部幸せで
ふらつく足元のまま
翔くんともう片方を会計を済ませてきた斗真に支えられながら店の外に出た
外は空気がひやっとして
酔って火照った躰に少し気持ちよく感じた