第42章 フリージア
Sho side
翔「ほら…潤,ちゃんと座って」
潤「んー…やだ…」
酒が進むたびに潤の躰は俺に寄りかかって脱力していく
…二人きりで家で飲んでる時なら
抱きしめて…なんならそのまま押し倒して…
なんて思うくらい…ふにゃふにゃの潤は可愛い…
けど…
雅「ふふ…ホントはずっとこうしたかったんだね~…」
斗「もー…いつものかっこつけたMJは影も形もねーよ?」
今は二人きりじゃない…
し…目の前に居るのは
ずっと一緒にやってきた仲間
さすがに恥ずかしい…
雅「皆で飲んでてもさ俺いっつも睨まれてたよ?」
斗「翔くんもね,気になってるのに気にしないふりして…でも穴のあくほど見てんの」
翔「ちょ…やめろや…んなことねーし…」
「「あるって」」
ハモられた…
潤はほとんど聞いてないから
それからしばらく俺が弄られることになって…
だから恥ずかしいっつーの…
酒のグラスを煽って誤魔化すけど
顔が熱いのがわかる
斗「でもやっぱりいいカップルだよね」
雅「ん,俺もそう思う…」
嬉しいけど…そんなこと面と向かって言われると…どーしていいかわからない…
斗「潤も翔くんのおかげで…ほんっとに丸くなってくれたしね」
雅「あはは,確かに…でもそれは翔ちゃんもだよね…?ジュニアの頃は怖かったもん…」
斗「そぉ?カリスマ櫻井翔だったよ?」
雅「そーだね,確かにかっこよかったよねっ!!」
翔「…俺に会計させようとしてる?」
「「バレた~?」」
わいわい笑い合って…
潤とのことを冷やかされて…
こんな幸せな時間がくるなんて思ってなかったから
不覚にもちょっと
涙が出そうなくらい…嬉しかった…
年…とったのかな…やっぱ…