第37章 アンスリウム
Jun side
潤「ねー,翔くん見せて?」
ビールを飲みながら再度お願いしてみても
翔「後で見せるから,ね?」
そう言って
翔「明日は何しようか?
久しぶりのオフだし家でゆっくりする?」
話をはぐらかされる…
けど
久しぶりの1日2人っきりを楽しみにしていたから
その作戦に乗せられて
潤「デートしても日帰りになるしね?
ゆっくり寝て…ご飯食べにくらい行く?」
翔「いいね♪この間いい店見つけたんだよ」
くっついて座ってそんな話をしているうちに
たくさん飲んだつもりはなかったんだけど
気づいたら空き缶が増えていて
思考がふわふわしてきていた
翔「潤…酔ってる?」
スルリと少し熱をもった頬を翔くんに包まれて
潤「んー?酔ってないよ?」
そうは言いつつも
ひんやりと感じる翔くんの手が気持ちよくて
擦り寄るように顔を動かすと
潤「んっ…」
唇が軽く重なって
翔「斗真のプレゼント見せてあげるから…俺のお願い聞いてくれる?」
耳元で甘く低く囁かれた
酔った脳では深く考えることもできないまま
ずっと気になっていたプレゼントをようやく見れることに気を取られて
潤「いいよ?」
そう言って俺からも軽くキスを返した