第33章 フクジュソウ
Sho side
かまくらを作って
その中で甘酒をのんで
雪遊びをして
ジンギスカンを食べる
初日の出から夕食まで
過密スケジュールを
予定通りに過ごして
十分にお正月と北海道を堪能した
ジンギスカンと一緒に
地ビールとワインを飲んで
火照った躰を冷やしながら
雪道を歩いてホテルに戻る
潤「ぅぁっ…」
翔「わっ,あっぶね!ぉわっ滑るっ…」
潤が滑ってバランスを崩したのを
支えようと手を伸ばしたのに
同じ場所で滑って
2人仲良くひっくり返った
潤「わ,ごめっ…」
翔「いってー…潤,大丈夫?」
咄嗟に潤を抱えるように腕を引いたけど
いまいち守り切れてる自信が無い…
潤「俺は大丈夫…翔くんこそ,どっか打ってない!?」
急いで俺の上から起き上がって
俺を助け起こしてくれた
こーゆー時,ちゃんと支えられるようになりたいなぁ…と思ってジムに通うけど
なかなか難しいんだよな…
翔「俺は大丈夫だよ」
笑って答えても
潤「でも下敷きにしちゃったし…」
と,ホテルに到着するまで心配していた
フロントで潤が鍵を受け取って
人気の少ない端のエレベーターで部屋に向かった
部屋のカードキーを差し込んで
重い扉を閉めると同時に
肩に手が掛かって引き寄せられた
…正月と北海道を堪能して
ようやく二人きりで
今度は潤を堪能したいな…
なんて思いながら振り返ると
潤「脱いで!」
翔「え?…え…?」
強い目力に怯んでいるうちに
厚手の上着が脱がされて
中に着ていたパーカーも
スルリと躰から抜き取られた
潤「もー,何枚着てるの?!」
翔「ご,ごめん…って,なんで?寒いよっ」
俺の言葉を無視して
まだまだ厚着してる俺の服を
次々に脱がしていった