第33章 フクジュソウ
Jun side
雪道で滑った俺を庇ってくれて…
勢いよく翔くんの上に倒れちゃったから
打ち身とかが心配で
寒いよっと文句を言う翔くんの服を
1枚ずつ剥ぎ取っていく
翔「ちょ,寒いって!」
潤「部屋暖房効いてるんだからすぐあったかくなる!」
上はTシャツと下は下着だけになったところで
手をシャツの裾からいれて腰をぐっと押すと
翔「んっ」
翔くんの躰がビクンと跳ねる
潤「痛い?」
シャツを捲ろうとするとそれを止められて
腕が引っ張られて
翔くんの腕の中に躰が引き寄せられた
潤「翔くん…?」
見上げると頬が冷えた手のひらに包まれて
ピクっと躰を揺らすと
翔「痛いんじゃなくてお前の手が冷たいの
…躰はほんとに大丈夫だから」
そう言って唇が重なった
潤「んっ…ほんと?ほんとに痛くない?」
それでも心配で聞き返してしまう
翔「大丈夫だって」
柔らかく笑って髪を撫でてくれるから
ぎゅっと背中に腕を回して
潤「…庇ってくれてありがと」
視線を絡めて伝えてから
翔「んん…んっ…ふぁ…っ」
俺から今度は深く唇を重ねた
薄く開く翔くんの口の中に舌を差し込むと
翔くんの舌が絡んできて
潤「んっ…んん…っ…ぁ…っ」
荷物もなにもかも放置したまま
部屋の入口近くで力の抜けそうになる躰を支えるように翔くんの首にしがみついた