第33章 フクジュソウ
Jun side
雪だるまのツーショットを撮ったり
雪玉をぶつけ合ったりして遊んでいると
ポカポカしていた躰がぶるっと震えた
空を見上げると太陽は傾き始めて
時計は夕方の時間を指していた
翔「冷えてきたな」
潤「お腹も空いたしそろそろ戻ろっか」
甘酒の器を返して
ホテルに1度戻って着替えてから
ジンギスカンの専門店に向かった
初めてのニセコで全然わからないから
決めてはサイトで調べた
“個室があってデートに使える”と
“ラムだけじゃなく蝦夷鹿も食べられる”の文字
あとは…ビールが飲みたいから近場で選んだ
「「乾杯っ!」」
案内された個室でビールのジョッキをぶつけて
一気に喉に流し込んだ
翔「潤,コレ肉から?」
脂をひいた専用鍋に肉を載せようとしながら
俺に視線を向けてくるから
潤「焼ければなんでも大丈夫だよ!俺野菜載せるね♪」
そう言って野菜を掴んだ
ジンギスカンなんて
ツアーで札幌に来たときにメンバーと行くくらいで
だから俺も翔くんもよくわからないけど
翔くんが真ん中に肉を載せるから
その周りに野菜を置いていったら
翔「それっぽくね?」
潤「こんなかんじだよね!」
ジンギスカンぽくなった気がして
2人で笑いあった