第33章 フクジュソウ
Sho side
潤にもらった紫のお守り
潤が持ってる赤いお守り
お互いがお互いのお守りになったようで…
そのお守り以上の効果を発揮してくれそうな気がした
どんな時でも傍に居てくれる
実際に距離が離れてても,心はずっと傍に居てくれてる
そんな想いが伝わってきて嬉しくなった
初詣に行った神奈川県から
車を千葉県に走らせる
ちょうど一年くらい前のホワイトデーに行った海…
人がいなくて,手を繋いで散歩して
並んで星空を見上げた場所
調べたら,海から日の出が見える絶好のスポットだった
初日の出だから、人が誰も居ないってのは難しいだろうけど
車の中でもいいから,潤と二人で
ご来光を拝みたい…
毎年願ってて,忙しいからなかなか実現しなかったから,今年こそ…と二人で計画を立てた
初詣終わりに,皆と分かれて待ち合わせ
これもすごく新鮮で少しドキドキした
潤「疲れたら,運転変わるからね?」
俺を心配して何度も声を掛けてくれる
でも,紅白でもカウコンでも
舞台でやるパフォーマンスを取り仕切るのは潤だから
コンサートほどではないにしても
打ち合わせから,最後の確認まで
一番動き回ってたのは潤で
俺よりも疲れてるはず
翔「大丈夫だから,ちょっと寝とけよ?日の出まで起きてらんないよ?」
さっきまで躰を重くしていた疲れは
潤の顔を見ると同時にどこかに飛んでいた
潤がいてくれたら何でもできるし
身体も元気になる
俺の1番のお守りだから