第31章 ユウガオ
Jun side
今日は元旦に放送される情報番組の収録があった
“TOKIO×嵐”の企画の1つ
スゴロク対決での罰ゲーム…
今年流行るモテ仕草のお相手にニノを指名した
それだけ…と言ってしまえばそれだけなんだけど…
やりすぎたなあ…と心の中で呟く
無言で車を動かす翔くんを横目で見て話しかけてみる
潤「翔くん…」
翔「…ん?」
決して怒ったり冷たい声なわけじゃない
でもそれが逆に怖くて
潤「ごめんなさい……」
もう1度謝っても
翔「…何がごめんなさい,なの?」
静かに聞き返されて
言葉に詰まっているうちに
車が翔くんの家の駐車場に停まった
家に入る前に許して欲しくて
潤「翔くんっ…許して…もう,しないから…」
ぎゅっと掴んだ服の袖は翔くんに外された
翔「帰ってから聞くよ」
そう言って車を降りるから
それを追いかけるように俺も助手席から降りると
楽屋から出たときのように
腕をぐっと引っ張られて
ガチャガチャとちょっと荒っぽく鍵を開けて
家の中に押し込まれた
潤「お…邪魔します…」
呟くように言うと
翔「おかえり」
いつも翔くんの家に帰ってきたように
迎えてくれるから
潤「ただいま…」
ちょっとだけホッと息を吐き出した
でも靴を脱ぐとまた腕を掴まれて
今度は寝室に引っ張られた