第27章 チョコレートコスモス
Jun side
布団の中で優しく腰をさすってくれて
鈍い痛みを持つ腰が楽になる
どんな薬を飲むより
翔くんがこうしてくれるのが1番効く…
それにしても…媚薬って怖い
俺が飲んだわけじゃないけど
こんなに次の日まで響くなんて…
潤「翔くんは?痛かったりしない…?」
飲んでない俺に影響があるんだから
飲んだ翔くんだってどこか痛かったりするんじゃないか
そう思って胸の中で翔くんを見上げると
翔「ちょっと…頭痛いかな…」
眉を下げて言うから
少し躰を上に動かして
サラサラの前髪を掻き分けて
その額にキスをした
翔「ありがと…」
ふふっと笑った翔くんが
俺の額にもキスをくれて
そのまま視線が絡んで…唇が重なった
潤「ふっ…ん…んん…っ」
柔らかく舌が絡んで離れていって…
潤「翔くん…すき…」
また胸に顔を埋めて抱きつくと
翔「愛してるよ,潤…」
腰をさすりながら抱き締めてくれて
心地よい体温に包まれる
潤「来年のバレンタインも一緒に過ごそうね…」
翔「もちろん…もうチョコに何も混ぜないでね?」
潤「うん…もう媚薬は俺もいいや…」
ふふっとお互いの笑い声が重なって
その振動で躰が揺れて
潤「…痛っ…」
また鈍く痛む腰を抑えると
翔「今日はベッドでゆっくりしような」
その手を外されて
温かい翔くんの手が痛みを包んでくれた