• テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第26章 キキョウ


Jun side

翔「ちょっと…潤の艶っぽさにやられてただけ…」

艶っぽさ…?

イマイチ意味が掴めなくて
腕の中で翔くんを見上げて
視線だけで問いかけると

翔「熱あるときの潤って…妙にエロいっつーか…」

だからあれ以上したら俺が我慢できなくなりそうで…

少し視線をずらして言う翔くんを見て

翔くんもずっと我慢してくれてたんだ…と気付いた

そうだよね…さっき中途半端だったし…

潤「我慢させて…ごめん…」

ぎゅっと抱き締めてくれる翔くんに抱きつくと

翔「治ったらいっぱいしような」

ふふっと少し悪戯ぽく笑って髪を撫でてくれる

それが心地よくて
泣き疲れて体力の落ちた躰は睡魔に襲われてくる

腕の中でうとうととしていると

翔「寝る前に薬だけ飲もう?」

躰を支えながら
錠剤の薬と水を口移しで流しこんでくれて

躰をゆっくりベッドに倒してくれた

潤「…翔くん……」

半分夢の中で翔くんの服を掴むと

翔「ちょっと待って?」

頭の上で物音がきこえてくる

あー…アイスとか片付けてくれてるのかな…と
ふわふわした意識の中でなんとなく思う

翔「お待たせ…」

額の冷えピタを替えてくれた感覚で
一瞬意識が引き戻されたけど

暖かい腕の中に包まれて

翔「おやすみ…」

抱き締められると

自分がおやすみを言ったかもわからないまま

意識が完全に夢の中に堕ちた
/ 1617ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp