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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第26章 キキョウ


Sho side

自分の口で融けたアイスを
潤の口内に流し込むと
そのまま舌をひき込まれていく

潤の舌が絡むたび
躰にズクンと痺れが走る

熱の高い潤の躰が俺を誘うように絡みついてくる

翔「…ん…じゅ,ん…薬飲もう…?」

潤「んん…もっと欲しい………ダメ…?」

熱を帯びた瞳が俺をじっと見つめる

それだけで躰はゾワゾワと痺れて熱が集中していくのがわかる

翔「ダメ…」

そう言いかけると,潤んだ瞳が悲しそうに揺れて

翔「…じゃないけど…」

思わず視線を外して,ふぅ…と小さくため息をついた…

潤「…やっぱいい…」

急に躰が離れて
もそもそと布団の中に潜っていく

翔「潤?」

慌てて顔を覗くと
ギュッと瞑った瞳から
涙が零れていた

翔「どっか痛い…?辛い?薬だけ飲もう?」

声を掛けても返事をしなくて
背を向けたまま震える躰を丸めていた

翔「どーした…?」

肩を掴む手に力を入れて
半ば無理矢理振り向かせると
また涙が零れた

潤「ん…なんでもな…ごめなさ…ぃ…」

振り向かせても視線は外したまま
嗚咽交じりの小さな声でごめんなさい…と何度も呟く

翔「どうした…?大丈夫だよ…?」

なんで謝ってるのかわからなくて
落ち着かせるために躰をさする

潤「だって…俺…我儘ばっか…翔く…めんどくさい…でしょ…?」

涙を流しながらそう呟く潤を見てようやく自分が溜息をついたことを意識した

翔「バカ…そんなこと思ってないよ…ゴメン…」

もう一度潤の躰をゆっくり起こして
しっかりと抱きしめた

翔「ちょっと…潤の艶っぽさにやられてただけ…」

素直に伝えると
え…?とキョトンとした顔を向けた

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