第26章 キキョウ
Sho side
布団の中で抱きしめて
時々,暑くて…熱くて…
うなされる潤の汗を拭いたり
頭を撫でたりしながら
いつの間にか自分もウトウトしていた
不意にベッドが軋む気配がして
瞼をあげると
潤がゆっくり起き上がっていた
翔「潤?どーした?」
急いで起き上がると,起こしちゃってごめんね…と眉を下げる
翔「熱は…?」
額を合わせると,だいぶ熱さが和らいでいて
潤「ありがと…結構楽になってる…」
にこっと笑って呟く声が掠れていたから
ベッドサイドのスポーツドリンクをとって自分の口に含んだ
潤「ん…ん,っく…」
唇を重ねて飲ませていく
何度か繰り返して
潤の喉に液体を流し込んだ
潤「はぁ…ん…喉もマシになった…」
ちょっとオナカ空いてきたかも…と笑った表情は穏やかで,ホッとした
翔「もう一回着替えよっか?」
新しい服をクローゼットから出して
着てる服を脱がしにかかる
潤「あっ…ちょっ…待ってよっ…」
もう数え切れないほど躰を重ねているのに
今更着替えで恥ずかしがる潤が可愛いすぎる
翔「なんもしないよ?…まだ,ね?」
言いながら背筋をつーっとなぞると
ビクンと躰が揺れる
潤「あっ…嘘つきっ…」
文句を言いながらも
俺の胸に預けてくる躰を
ギュッと抱きしめた