第24章 アイビー
Sho side
「2人ともいらっしゃーい!!」
斗真が笑顔で俺達を迎えてくれた
潤の車で一緒に来た斗真の家
旅行以外で目的地に2人一緒に向かう…
それも俺達にとっては新鮮で嬉しかった
翔「斗真の家,初めてだなぁ~…意外と近いね」
「うん,いつでも来てね」
俺の背中を押して
リビングへと案内してくれる
潤「斗真,おまえ喧嘩うってんの?」
斗真の後ろから潤の不機嫌そうな声が聞こえた
ここに来る車の中でも
隙があれば俺にキスをしながら
ブツブツ文句を言ってた
「翔くんと二人きりでいたいのに…」とか,なんとか…
でも…本当は
一番大事な友達にお祝いしてもらえること
喜んでると思うんだけどね…
潤「おまえ,今日俺達仕事だったらどーすんの?」
キッチンで何やら準備している斗真に
さりげなく「手伝う?」と声を掛けにいく潤
ほらね,ホントは嬉しいくせに…素直じゃないなぁ…
でも,そんな可愛い潤を見れるのも嬉しいから
俺も斗真には心から感謝してる
「この前,『今日は午後オフだから,やっと翔くんとラブラブできるー』って惚気てたじゃん?」
斗真がわざと俺に聞こえるような大きな声で言う
潤「バカッ…は?!そ,んなこと,言ってねーしっ!!」
潤が慌ててキッチンから逃げて来た
俺と視線が絡むと染まった頬がいっそう赤くなる
翔「ふふっ…だから斗真,俺達のスケジュール知ってたんだ…」
戻ってきた潤をソファに引き寄せてギュっと手を握る
本当はキスしたいくらいだったけど…
さすがに人の家では…ね…
「あのー…お二人さん…俺,その間に入ってもイイ?」
いつの間にか戻ってきた斗真が
ニヤニヤしながら料理をテーブルに置いた