第1章 ベコニア
Sho side
なんなんだよ…
俺が何したんだよ
潤がなにを考えてるのかさっぱりわからない
そういう年頃なのかな?
なんて思ってたけど…
最近ちょっとひどすぎないか?
また,はぁ…とため息が漏れる
こんなことメンバーに相談して
気を使わせるのも嫌だしな…
でも…もうどーすりゃいいのか
俺にはわかんない
無意識にチッと舌打ちまで出てたらしい
智「翔くん?どーかした?」
智くんが俺のイライラした様子に気づいた
翔「あ…いや,ごめん…なんでもないよ」
なんとか笑って答える
ひきつってるかなぁ…顔…
もう一度,ふぅ…と息を吐いた
イライラしても仕方ないし
とにかく今は様子を見るしかない…
持って来た新聞に目を通しながら
気持ちを落ち着けた
そのうち,雅紀とニノも来て
賑やかになった
雅「あれー?そう言えば松潤は?」
そろそろ撮影用の衣装に着替える時間なのに潤が戻ってこない
翔「あれ…?俺,ちょっと自販機見てくる…」
避けられてたって…
嫌われて…るとは思いたくないけど
どちらにしても
俺にとっては可愛い弟
いつか,ちゃんと話してくれるのを待とう…
そう思いながら,楽屋を出て
潤が居るはずの自販機に向かった