第21章 アレキサンドライト

Satoshi side

和「教えてあげるから,大丈夫っ…ね?」

パッケージを裏返して
ゲームの説明が書いてあるのを読んでみてると

横顔にニノの視線が突き刺さる

チラっと視線だけでそれを見ると

気に入る?やってくれる?とでも言いたげに

本人は隠してるんだろうけど…
瞳は不安そうに揺れていて

智「飽きるまでな」

そう言うとあからさまにその顔が輝いた

本当はニノが俺とやりたいって
選んでくれただけで嬉しいし

何かを一緒にできるのも…
例えそれがゲームであっても
楽しそうだと思うけど

そういうのを表面に出すと
隠してるものまで溢れてきそうで

だからこんな言葉しか出てこなかった



智「ニノ,ここクリアできなくてさ…」

久しぶりにやってみたゲームは

ニノとやってるから,もあるのかもしれないけど
思いの外楽しくて

レギュラー番組収録の休憩で
攻略法をニノに聞いてると

潤「リーダーがゲームしてる…」

珍しそうに松潤に言われて

雅「ほんとだ!あ,ニノと同じゲームじゃん!」

それ楽しい?
俺もやってみようか悩んでたんだよねー
なんて言ってる相葉ちゃんに

和「あいばかには無理ですよ」

ニノが言い放って

雅「それひどくない!?」

相葉ちゃんが騒いでる光景も

和「ココは…こーして…ね?」

ニノに教えてもらいながら進めるゲームも楽しくて

思わず顔が緩んだ