第21章 アレキサンドライト
Kazunari side
大野さんが思いの外楽しそうにゲームをしてくれてるからすごく嬉しい
和「大野さん,楽しい??」
いつも楽屋でも家でもベタベタはしてるけど…
一緒に何かしてるわけじゃなくて
傍でそれぞれのことをしてるだけだったから
共通の何かがあるだけで
もっと近くに大野さんを感じられる気がする
智「んー…まぁ…」
そっけない返事だけど
それでも表情は楽しそうだし…
智「ニノ,もうそこまでいってるの??」
大野さんが俺のを覗き込んできた
和「スゴイっしょ?わたし,レベル上げ天才ですからね」
大野さんが興味を持って聞いてくれるってだけで,すごく嬉しくなる
雅「ずっとやってるだけじゃん」
相葉さんがチャチャを入れてくるのだって全然平気
心に余裕があるんだよね,今の俺には
和「続けるのも才能ですよ?」
得意げに言うと,遠くでぶはっと噴出す声
翔「ハイ,雅紀の負け~ものは言いようだね♪」
相葉さんが,翔ちゃ~んと泣きに入って
それをみんなで笑った
こんなのんびりした5人の空間は大好きで
嵐っていいな…と思う
でもやっぱり,一番近くに大野さんの存在があるから
それが一番嬉しいんだけど
トントン…
扉をノックする音と共に
スタッフが入って来た
収録開始かな?と各々立ち上がろうとすると
「すみません,機材トラブルで…」
申し訳なさそうに収録開始1時間押しが言い渡された
翔「大丈夫ですよ,今日は皆この仕事だけでケツ無いから…適当に待ってますんで」
翔くんが皆に視線で確認しながらスタッフに告げて
皆もそれに合わせて頷いた