第12章 ケイトウ
Sho side
抱きしめあうと
胸元のネックレスが触れ合う
お互いの誕生石の他に
同じ色がキラキラと光っていて
同じものを身に着けている感覚が
やっぱり嬉しかった
翔「これなら一緒につけてても…いいよな…?」
潤「…と思うけど…一応チェーンは長めにしてあるし…」
襟元の緩い服でも
これなら隠せる…
翔「ありがとう…お揃いって嬉しいな…」
額にキスを落とすと
嬉しそうに微笑む
潤「あ…時計…」
起き上がろうとする潤の躰を
ベッドにやんわりと戻し
代わりに起き上がった
翔「寝る時もするの?」
時計を手に取りながら聞くと
またキラキラと笑う
潤「うん…してたいから」
手渡すと裏を確認してから
左手に付ける
To all Eternity …永遠に…
Sto J
Always with you…君と一緒に…
翔「潤…もう一つ…受け取ってくれる?」
腕時計を付けたのを確認してから
鞄から小さな白い紙袋を取り出す
潤を迎えにいく前に
友達から受け取った
もう一つのプレゼント
ベッドに戻ると
潤が躰を起こすのを手伝って
ベッドヘッドに寄りかからせた
紙袋から2つの箱を取り出して
小さな方を潤に渡す
翔「コレは…俺のね…」
少し大きめの方は自分で開けた
潤「あ…」
箱を開けて,また潤が固まる
潤の手の中には
小さな箱に座る小さなリング…
潤の指に似合うように
少し幅広で,はっきりとした柄が
あしらわれている
俺が開けた箱には
ほぼ同じデザインの
腕時計が鎮座していた