第12章 ケイトウ
Jun side
超有名ホテルのインペリアルルーム
あのMJも泊まったコトがあるという部屋は
扉を開ければ息を呑む程の広さで
思わず興奮を隠せず部屋中を歩き回った
最後にたどり着いたベッドルーム
大きなベッドの横に
5th anniversary のフラワーモチーフ
一生足を踏み入れるコトなんて
ないと思っていた豪華な部屋
そんな部屋にまで祝福されてるような
大きく飾られた花達
そして隣にいてくれるのは翔くんで
誰もが知ってる
ネズミのキャラクターの国なんてメじゃない
こんな空間に翔くんと2人きりでいれるコトが
俺にとって夢の国に来たようだった
潤「翔くん…すごすぎ…」
感動なのか驚きなのか幸福なのか
いろんな感情が押し寄せてきて
抱きついた翔くんの肩が濡れていく
翔「そんなに喜んでくれて嬉しいよ」
そう言って頭をポンポンと撫でてくれる
その手が優しいから涙が止まらない
潤「…っ,すげー嬉しいっ…」
幸せすぎて
ほんとに現実なのかと疑いたくなる
翔「お風呂入る?
シャンパンあるよ?呑む?」
そう言いながら抱きついた躰を離されて
唇にちゅっと翔くんの唇が触れた
潤「ね,もうちょっと…」
すぐに離れた唇が淋しくて
首に腕を回して
翔「んっ…んんっ……っ,ぁ,はぁっ…」
舌を絡めれば
翔「…っ,駄目
我慢出来なくなるからまた後で」
今度こそしっかり躰を離されて
2つのグラスに琥珀色のシャンパンを注いで
片方を差し出された