第11章 デイジー
Sho side
首筋に顔を埋めると
潤の匂いに包まれる
気持ちが落ち着くのと同時に
愛しい香りに鼓動も高鳴る
潤「遅くまでお疲れ様
キャスターの翔もカッコいいけど
俺の前でだけの翔もすき…」
優しく髪を撫でられながら
そんなことを言われれば
胸の奥が締め付けられるくらい
腕の中の温もりが愛しくなって
目の前の首筋をペロンと舐めた
潤「あっ…もう…疲れてるんだからシャワー浴びておいでよ…」
翔「潤が好きすぎて我慢できない」
首に手を回し耳にも舌を這わす
潤「あっ…ん…俺も好き…んっ…けど…」
グッと躰が押し戻された
潤「好きだから…早く片づけて
お風呂入って…ゆっくりしたいな…」
「ね?お風呂入ってきて?」と
可愛く言われたら…
従うしかない…
我ながら弱いな…と思う…
翔「潤には敵わないなぁ…」
思わず零れ出た言葉に
食器を持って立ち上がった潤が振り返る
潤「えー?何それ…」
笑いながらキッチンに食器を運んで戻ってくる
翔「だって…潤のこと好きすぎるから…敵わない…」
食器の無くなったテーブルに突っ伏すと
もう一度隣に座ってきて髪を撫でてくれる
潤「そんなこと言ったら俺だって,翔くんには敵わないよ…?」
突っ伏したまま顔だけ潤の方に向けると
無邪気な笑顔を俺に向けてきて
キラキラと眩しかった