第8章 マリーゴールド
Jun side
潤「あったかいね…」
溜めてくれたお湯ももちろんだけど
後ろから抱き締めてくれる腕があったかい
翔「そうだな…」
お腹に回る腕に手を添えて
翔くんに凭れるようにしながら見上げる
潤「俺…ちゃんと翔くんのコト好きだよ?」
翔「…ありがと…ごめんな…」
目を赤くして
申し訳なさそうにする翔くんから
欲しい言葉が貰えなくて
いつも返してくれる言葉をくれなくて
それが淋しい
潤「…翔くんは?」
どうしてもその言葉が欲しくて
問いかければ
翔「……好きだよ」
暫く間があってから
ようやくその言葉が聞けて
ぎゅっと抱き締められた
その抱き締めてくれる腕が心地よくて
ふと視線を下にずらすと
鎖骨の上に鮮やかに咲いた紅い痕が
視界に入ってきて
潤「俺,明後日相葉さんと撮影なのに
バレたら翔くんのせいだからね?」
この空気を替えたくて
ふざけたように
明るい声で言ったのに
翔「ほんとごめん……
なんか隠す方法考えるから…」
俺の肩に顔を埋めて謝罪を重ねるから
お湯の中で向きを変えて
翔くんと向き合って
胸元の服を着れば隠れそうなトコに吸い付いた
翔「…んっ…じゅ,ん…?」
唇を離せばソコに少し濃いめの紅がついていて
潤「もう謝らないで?
コレでおあいこね?」
でも隠す方法は考えよ?と笑ってから
潤「ね…俺,悪いとこ直すから…
なんで怒ってたの……?」
翔くんと視線を合わせて問いかけた