第63章 ウィスキーフロート
Toma side
潤と翔くんのことを知った時
潤を幸せにしてやってって翔くんに言った
そして今度は翔くんが健くんに言ってくれて…
誰にも言えない関係だけど
近くで見守ってくれてる先輩も親友もいるんだなって改めて思うと
少し泣きそうになった
ポン…と髪に手が触れて見ると健くんがこっちを見てた
斗「入りましょうか…」
目尻の涙を拭って言うと
きゅっと手を握って頷いてくれる
健「ただいまー」
斗「おかえりなさい」
いつからか健くんは家に入る時に
ただいまって言うようになってた
それが嬉しくて毎回
おかえりって言いながら抱き締める
そのまま軽くキスをしてから
リビングに手を繋いで入った
斗「なんか飲みますか?」
健「お茶ちょうだい?」
斗「はい」
お茶をコップに注いで
健くんの隣に座ると
健くんが俺の肩に頭を預けてきた
斗「夏になったら…海とか行きたいですね」
健くんの肩を抱き寄せながら言うと
健「いいね,海…人の少ないとこ探そうな」
俺を見上げて可愛く笑う
斗「そうですね…」
その頬を包んで唇を塞ぐと
健「ん…んっ…」
斗「んんっ…んぅ…っふ…」
くちゅっと健くんから舌を絡めてくる
それに応えるように舌を健くんの口内にいれてちゅっと舌を吸った