第63章 ウィスキーフロート
Ken side
朝になって真っ赤になって照れる松本を揶揄いつつ
斗真と松本の作ってくれた
美味しい朝食を食べて
俺たちは久々の休日に
ダブルデートすることになった
付き合い始めてから数か月経っていたけど
同じグループでもないし
今やジャンルの違う斗真と
2人きりで…っていうのも
なかなか難しくて
俺たちにとっては
これが初めての外へ出かけるデートになるから
俄然テンションが上がってきた
健「櫻井っ今後のためにお前たちのエッチちゃんと観察させてくんね~??」
翔「っ…何言ってんですか先輩っ」
健「御教授願いますよ~」
翔「嫌ですよっ」
斗真と松本がまた楽しそうに弁当を作ってる間
俺は櫻井をからかって遊んでいた
美味しい弁当のために
斗真を松本に貸してあげる…
その代わり…
運転は後輩に任せて
目的地に着く間
俺は斗真に悪戯しまくって
斗「ちょっ,健くん…っ」
健「いいじゃん,見えてねーって」
斗真の膝に座って抱き着いて
窓から見える満開の桜よりも
可愛い斗真に夢中になっていた
今まではずっと
どちらかの家の中で
斗真と2人きりの時間を過ごしていた
それはそれで
斗真を独り占め出来て
大好きな時間だけど
誰かに見られるかもしれないドキドキと
斗真の親友でもあり
俺の仲の良い後輩でもある
2人と一緒に居ることで…
斗真との仲を認めてもらってるような気分になって
嬉しさも楽しさも膨らんでいた
斗「健くん…ダメですってば…」
そんなこと言いながら
斗真だって嬉しそう…
健「やだー…」
ぎゅっと抱き着くと
優しく俺を包んでくれた